SORATABI diary

ときどき韓国暮らし

焼きたての香り ソウルの街角

2019.8

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焼きたての香り

ソウル、陽川区(ヤンチョング)の住宅街。朝の散歩をしていると、どこからかバターの香ばしい香り。すぐに分かった。焼きたてのパンの香りである。あたりを見渡すと、交差点の一角に白い壁と青のパステルカラーを基調としたコーヒーショップが目に入った。こんなところで、この香りに出会えたことがうれしかった。こちらで路地を歩いていて、この香りに出会うことは初めてのような気がした。日本でパン屋さんはよく見かけるお店で、いつも香ばしい香りを漂わせているが、ここ韓国では「焼きたてのパン屋さん」をあまり見かけない。もっとも有名なパン屋はパリバゲット(PARIS BAGUETTE)であるが、今回、感じたものはそれ以上であり、日本の「焼きたてのパン屋さん」で感じるものに非常に近かった。

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お店の名前は「BLOSSOM COMPANION COFFEE BAKERY」

「ブラッサムコーヒー」と呼んでいる。(地元の人は何と呼んでいるかはわからないが...。)フランスの街角にありそうな感じのパン屋さんで、店内はオフホワイトの壁にアンティークな木材を使用したフローリングなど、ナチュラルな雰囲気。絵柄のついたタイル張りのカウンターには焼きたてのパンがいくつも並べられており、その隣には大きなコーヒーの焙煎する機械が置かれていた。カウンターの奥の方では、二人の職人さんがパンの生地を作ったりオーブンで焼いたりしていた。

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焼きたてと淹れたて

クロワッサンにブリオッシュ、アンパンなど20種類ほどの焼きたてパンがカウンターに広げられていた。今回は初めてなのでクロワッサンのプレーンとコーヒーをいただくことに。クロワッサンはふっくらと丸みを帯びており、パリッとした表面の生地の中からは焼きたての豊かな香りがあふれてきた。つくづく思うが、パンは香りである。本来の香りが生かされていれば、味付けも何も必要なくおいしく頂ける。コーヒーもオーダーしてから丁寧に抽出されており、深みとコクを楽しめる味わいに仕上がっていた。

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焼きたてパンと淹れたてコーヒーの香りから始まる休日の朝は最高の贅沢な時間を感じさせてくれた。何よりも散歩道で素敵な場所をみつけることが出来てうれしかった。

Blossom Companion Coffee Bakery
956−3 Sinjeong 4(sa)-dong, Yangcheon-gu, Seoul, 韓国
https://goo.gl/maps/UBwAZrBaBbhukC1n9